新惑星発見?
太陽系には9つの惑星があると我々は教えられたものです。
しかし2006年、国際天文学連合により冥王星は準惑星に降格されてしまいました。
従って、現在、太陽の周囲を回っている惑星は8つということになります。
ところが、です。
冥王星を含め、海王星の外を回る天体を総称してENTO(エント)と呼びます。
エントというのは
Extreme trans-Neptunian objects(海王星の外側周回物体)というまんまの呼び名の頭文字です。
日本語では「太陽系外縁天体」と呼ぶそうです。
英国王立天文学会の学会誌「MNRAS」(こっちはMonthly Notices of the Royal Astronomical Society=王立天文学会月報の頭文字)によると、十数個のETNOを観測したところ、太陽からの距離が150~525天文単位と いうかなり広い範囲に散らばっており、それらの軌道面は惑星の軌道面から何故か20度ほど傾いているのです。
この実測値は理論値と大きくかけ離れています。
「これは、何故だろうか?」
と考えたスペインとイギリスの天文学者は
「ETNOよりずっと大きな天体、つまり惑星が近くに存在し、ETNOに影響を与えているのではないか」
と主張しています。
9年前一つ減った惑星が、また増えるかも知れません。