スペース・デブリという名のデビル

1981年のことです。

ソビエト連邦人工衛星コスモス1275号が何者かの手によって宇宙空間で破壊されました。

1996年にはフランスの人工衛星スリーズが、2006年には静止衛星エクスプレスAM11が、2013年1月にはロシアの小型衛星BLITSが、同年5月にはエクアドルの超小型衛星ペガソが宇宙で何かに衝突し破壊されたのです。

犯人は…

 

地球の周囲に無数に飛び交うスペース・デブリだと言われています。

宇宙のデビル(悪魔)ではなく宇宙のデブリ(塵芥)ということですが、悪さをする点では変わらないようです。

デブリの正体は、かつて役に立ってくれた人工衛星のカケラや部品など地球の軌道を高速で周回する無用な人工物で、その数は数百万とも数千万とも言われています。

宇宙時代の幕開け当時、

「スクラップになった人工衛星なんて放っておけばいいだろう」

と地球の周囲を回りっぱなしにしておいた衛星同士が衝突し、無数の細かなクズになって秒速7.9km(第一宇宙速度)以上で飛行しているのです。

直径10cmのデブリが衝突しただけで、宇宙ステーションが破壊されるといいます。

2009年にはイリジウム社のイリジウム33号がロシアの軍事衛星と衝突し合計1788

個の破片となって宇宙を飛び交っているそうです。

宇宙葬というのは故人の遺骨を宇宙に打ち上げる埋葬法ですが、大切な方の遺骨が衛星に衝突し宇宙にばらまかれて飛び散るというのは胸が痛みますね。

銀河ステージの人工衛星プランに使用する宇宙船はそれぞれ大気圏に突入燃焼するまで、連邦航空局(FAA)商業地区輸送オフィスから軌道上デブリ宇宙ゴミ)とならないことを認証するライセンスを請けているので安心です。

株式会社 銀河ステージ

 

f:id:gingastage:20150127183527j:plain

 「デブリとは、デブのデビルというわけではない」