ウルトラの星のもとに
「ウルトラQ]という番組がTV放送されたのは1966年のはじめ。
それまで映画館でした見ることが出来なかった怪獣を、毎週テレビ番組で見られるというお得感から楽しみにしていたものです。
そのうち、ニュースが入ってきました。
「ウルトラQ」放送が終了すると、“ベムラー”という正義の宇宙人が怪獣と戦う話が始まる…
とのこと。
ベム(BEM)というのは“昆虫のような目玉の化物”“大目玉の怪物”といった意味で宇宙怪獣のことをさす総称、という知識だけは小学生ながら持っていた私は、宇宙から来た複眼巨眼の怪人が怪獣と対決する姿を想像して期待に震えておりました。
そのうち、主人公の宇宙人はレッドマンという名にかわり、さらにウルトラマンと改名、レッドの名残か赤い模様の銀色宇宙人が登場することになりました。
さらに、その後番組の「ウルトラセブン」はコスチュームが青色に変わると聞いていたのですが…
青い衣装のウルトラセブンをブルーバックで合成したところ、体が消えてしまい特撮スタッフたちが真っ青になって、再び赤服を慌ててデザインし直したとか。
「ウルトラマン」の科学特捜隊はパリに本部を持つ民間の警備組織、「セブン」のウルトラ警備隊は地球防衛軍傘下の国家組織。
その割に、
「名前ですか?モロボシダンとでも呼んでください」
と名乗っただけの風来坊を簡単に職員として雇うわけですから、「公務員なんて楽勝じゃん!」と子供心に思ったものです。
そういえば「ウルトラセブン」では、それまで時々しか登場しなかった宇宙怪獣が毎週地球を侵略しに来るようになり、宇宙との距離が近づいた気がしました。