宇宙ゴミをやっつけろ!

ゼロ・グラビティ」という映画、ご覧になったことはありますか。

スペース・シャトルが高速で地球を周回する宇宙のゴミに激突され、乗組員が宇宙服を着たまま漂いつつ、生存を賭けて冒険するというスペース・アドベンチャーです。

シャトルを破壊したのはスペース・デブリと呼ばれる、宇宙のゴミ。

ゴミと言っても、地上のゴミとは異なり、地球の周回軌道を高速で回っている人工衛星の部品などの不要物です。

1950年には、1つもなかった宇宙ゴミですが、現在は世界各国の宇宙開発により、1億個以上に増加していると言われます。

2009年には、アメリカとロシアの人工衛星同士が衝突し、瞬時に1000個以上の宇宙ゴミと化してしまう事故がありました。
昨年4月には、エクアドルが初めて打ち上げた衛星が、1カ月後に宇宙ゴミと衝突して使用不能になっています。

遺骨を宇宙空間に埋葬する「宇宙葬」は宇宙ゴミを増やすから反対だという方がいます。

確かに、遺骨を積んだBOXを宇宙空間に放り出すだけで地球軌道を周回させれば安上がりだと考えている業者も海外にはいると聞きますが、銀河ステージの宇宙葬は有用なロケットや人工衛星に遺骨を便乗させるという方法を取っています。

そして、その有益な宇宙船が現在何処を飛んでいるのか、瞬時にアプリで追跡出来るのです。

これから始まる宇宙時代、人類は地上だけでなく、宇宙空間にもゴミを撒き散らさないよう考えなければなりません。

ところで、

「2023年から毎年10個のペースで、大きな宇宙ごみを取り除きます」

と発表した日本人がいるのをご存知でしょうか。

「ASTORO SCALE」の岡田光信CEO(最高経営責任者)です。

直径1.6メートルの衛星を打ち上げ、さらに、6つの子機を1つずつ分離。
それぞれが、特殊な粘着剤で宇宙ごみをキャッチして減速させることにより、大気圏に落とすという画期的な作戦を考案したのが岡田さんです。
彼は「宇宙の掃除屋」として、2013年、シンガポールに民間企業を立ち上げたのです。
素晴らしい発想と素晴らしい技術で、宇宙時代にひとりの日本人ヒーローが誕生したと言えるでしょう。

http://ginga-net.com/plan/space/index.html