何かが宇宙からやって来た!
A「なあ、あれがこっちに来てから、かれこれ11年になるなあ」
B「もう、そんなになるか?」
A「最初は何が落ちて来たんやろうと思ったわ」
B「ほんまにな。クレーターの中にスポンと入って来よったもんな」
A「ホールインワンや」
B「目玉みたいなもんキョロキョロさせてたけど、しばらくしてあれがカメラやとわかった」
A「ここの写真撮ってたんやね」
B「走り回ってるうちに砂の中に落っこちて6週間ほどもがいてたなあ」
A「あの時は大人しいなって助かったと思ったけど」
B「自力で抜け出したもんな。びっくりしたわ」
A「もう、42キロも走り回ったらしいぞ」
B「凄い、フルマラソン完走やんか」
A「全部、遠い星の宇宙人が遠隔操作してるらしい」
B「いっぺん、わしらがカメラの前に行ってピースサインでもしてやろうか?」
A「あははは、宇宙人、びっくりしよるやろうな」
NASAの火星探査機オポチュニティの火星での活動が12年目に突入。
1協定世界時刻2004年1月25日午前5時5分(日本時間26日午後2時分5分)に火星に着陸し、予定されていた火星時間で90日というミッションを遥かに超え、耐用 期間の10倍以上もの時間を火星で過ごし、今も現役で火星探検中。