私はエンタープライズ号の乗組員
「私は宇宙船エンタープライズ号の 退役隊員です」
そう話し始めたのは「スタートレック」シリーズでミスター・ヒカル・スールーを演じたジョージ・タケイ氏です。
「私は巨大な宇宙船で 汪洋たる宇宙を飛び回りました 。この宇宙の旅を共にした クルーはというと 、多種多様な人種 文化 、そして背景を有する 世界各国から集まった 人員で構成されていました 。我々の使命は 、まだ見ぬ新たな世界や 新たな生命体 文明を探し求めて、 人類未開の宇宙を 大胆に突き進む ことでした」
この後、タケイ氏はアメリカ移民としての戦争体験、収容所での苦労を伝えながら、アメリカの民主主義の素晴らしさと、3ヶ月の膠着状態が続いたゴシック・ラインの戦いをわずか32分で打開した日系米人の第442連隊こそ我がヒーローであると締めくくります。
ミスター・スールーを演じながら、自らを宇宙時代の442連隊に置き換えて冒険に飛び込んでいたことでしょう。
「スタートレック」のプロデューサー ジーン・ロッデンベリーと、スコッティ機関長を演じたジェームス・ドゥーアン氏の魂は、それぞれ1997年ファウンダーズ・フライトと2012年ニュー・フロンティア・フライトという宇宙葬ロケットで旅立ちました。
二人が、タケイ氏の勇気ある発言を、大宇宙で喜んで聞いている姿が目に浮かぶようです。
この春には、人工衛星葬ヘリテージ・フライトの打ち上げが行われる予定です。
現在も、銀河ステージでは申し込みを受け付けています。