雨ノモ負ケズ 雷ニモ負ケず
「ソユーズはあらゆる気象条件で打ち上げられるのですが、今回は特に悪い条件でした」
こう話すのはNASAのウィリアム・グラハム氏。
「しかし、ロケットの打ち上げにはなんの影響も与えませんでした」
ロシア国防省によると、ソユーズ2-1bロケットは5月27日(現地時間)にプレセツク宇宙基地から打ち上げられました。
その数秒後、なんとロケットに雷が落ちたのです。
しかし、ロケットは何事もなかったかのように宇宙空間へ旅立って行きました。
実は、ロケットに雷が落ちたのはこれが初めてではありません。
最も有名なのは、1969年11月14日の「アポロ12号」ミッションで「サターンV」ロケットが打ち上げ最中に2回雷に打たれたことでしょう。
この時の体験について、NASAの航空宇宙エンジニアのクリストファー・クラフト・ジュニアさんは
「最も恐ろしい経験だった」
と、話します。
雷にめげず無事に打ち上げられたアポロ12号に搭乗した宇宙飛行士は史上2番目に月に降り立ったのです。
改めてロケットのパワーを思い知らされるお話でした。