隕石泥棒
1902年、鉱山労働者のエリス・ヒューズさんは自分の土地で木を切っている最中、巨大な隕石を発見しました。
これは価値のあるものだと直感したヒューズさんですが、隕石が埋まっているのは隣のオレゴン製鉄会社の土地。
そこで、彼は隕石のある場所から土地の境界線までの1.2kmの道をせっせと整備し始め、3ヶ月かけて隕石を少しずつ自分の所有地まで運びました。
そして、めでたく自身の庭に展示することに成功。
見物客を集め、一回25セントで公開したのです。
これでおしまいならヒューズさんにとってめでたしめでたしなのですが、怪しいと睨んだオレゴン製鉄会社に隕石泥棒がばれてしまいました。
裁判になり、当初150ドルと判断された隕石の価値が、実は10000ドルだったとされます。
さらに、この隕石はオレゴン製鉄から26000ドルでニューヨークのウィリアム・E・ドッジ夫人に売却され、ヒューズさんは地団太踏んで悔しがったとかw
現在、この隕石はアメリカ自然史博物館でウィラメット隕石として展示されているそうです。