宇宙伝説
人類初の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが1961年宇宙へ飛び立った時に発した言葉として
「地球は青かった」
が有名です。
ところが、海外では
「神は見当たらない」
という言葉の方が知られているそうです。
社会主義国家ソビエト連邦(当時)にふさわしいとして国を挙げて大きく報道されたのでしょう。
但し、交信記録には「青かった」発言はありますが、「神は…」の言葉はありません。
翌年、女性初の宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワが宇宙旅行した際には、
「私はカモメ」
というロマンチックな言葉を伝えたことになっていますが、これもテレシコワのコールサインが「かもめ」だったので、
「こちらカモメ(ヤー・チャイカ)」
と交信しただけでした。
「リバティバランスを射った男」という西部劇映画は、
「ここは西部だ。事実と伝説があるなら、伝説を記事にする」
という新聞記者の言葉で締めくくられますが、宇宙開拓時代の記事も「伝説」が事実に成り代わって行ったのでしょう。