宇宙船に怪物が同乗してたら…

宇宙時代の幕開けは初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられた1957年とされています。

その翌年には、火星ロケットが地球へ帰還する間に宇宙の怪物が紛れ込んで大騒動になる「恐怖の火星探検」という映画が封切られています。

「エイリアン」の元ネタとして有名な作品です。

今観てみると、宇宙飛行がどんなものなのか、当時のイメージが分かって興味深いです。

まず、登場人物が宇宙船の中でスパスパ煙草を吸うこと。

火気厳禁というだけでなく、貴重な酸素をそんなもんで消費しちゃっていいのか気になります。

さらに、怪物が現れるとバンバン拳銃をぶっぱなし、手榴弾まで爆発させるという…

酸素はどうなっちゃうんでしょうね。

宇宙船は階層構造になっており、最下層に潜入した怪物は一階ずつ昇って乗組員を追い詰めます。

ブルース・リーの「死亡遊戯」に影響を与えたプロットです

…嘘です

最上階で乗組員は宇宙服を着込み、ハッチを開放。

「エイリアン」のラストに影響を与えた退治方法です。

これは本当らしい…

怪物はエイリアンのように船外に吹っ飛ばされるのではなく、酸欠(!)で死亡します。

乗組員が帰還する間の酸素は残っていたのか気になるところです。

娯楽作品とはいえ、当時としては“未来の宇宙飛行”を比較的真面目に想像して作られた映画でしょう。

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怪物は倒したけど、船長から「全員禁煙令」が出たことでしょう

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